「片付くまでやりたい」と島田市長 がれき広域処理報告会(2012/5/11 07:52)

 東日本大震災で発生したがれき(災害廃棄物)広域処理の先進事例報告会が10日、都内で開かれた。広域処理に積極的な自治体首長らが取り組む「みんなの力でがれき処理プロジェクト」の一環。本県からは島田市の桜井勝郎市長が参加し、岩手県山田、大槌両町から受け入れるがれきの量について「(すべて)片付くまでやろうと考えている」と強調した。
 桜井市長はがれき受け入れ表明に至った動機について「島田はお茶を東北の皆さんに買ってもらい、相当な恩恵を受けている。恩返しでやろうと思った」と振り返った。島田産の茶の「安全を証明するため」として、最終処分場のある同市初倉地区の茶が皇室献上茶になるよう環境省に働き掛けていることも明らかにした。
 広域処理について住民に理解してもらう方策については「現場を見てもらわないと駄目」と述べ、被災地の状況を視察してもらう必要性を訴えた。報告会には全国の自治体関係者ら約70人が出席。桜井市長のほか、秋田県大仙市や群馬県中之条町の首長らが受け入れまでの経緯や取り組み状況などを報告した。

被災地のがれきの受け入れ表明に至る経緯などを説明する島田市の桜井勝郎市長(右から2人目)=10日午後、都内

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