幸福の種は、意識次第で日々矢のように降ってきます。
例えば朝食が大好物のチーズトーストだった時。電車の中で片思い中の彼に出会った時。育てていた観葉植物がすくすくと成長しているのに気づいた時。
そういった突然の出来事は幸福をもたらします。しかし、大半の人々は、その瞬間が過ぎると幸福のレベルが元に戻ってしまうことが明らかになりました。
また、幸福度を持続させるためには、他者と自分を比較しないことが重要になってくるといいます。
アート・アンド・サイエンス大学の研究者たちは、481人を対象に幸福に関する意識調査を実施。
被験者に対して、最近起こった幸せな出来事についてヒアリングし、6週間後、それらの出来事が今も彼らを幸せにしているかを再び調査しました。その結果、大部分の人がそうではないと答えたのです。
同研究を指揮した心理科学部教授のケノン・シェルドン氏は、「幸せな出来事が起こっても、大半の人はその幸せに慣れてしまう」と指摘。
「人はより貪欲になり、幸せの基準を高める傾向があるため、幸福感をなかなか持続することができません。
たとえば新しいボーイフレンドを作っても、ふたりで何かにチャレンジすることをすぐにやめてしまいます。代わりに「見た目がもっと良ければいいのに」と無いものねだりを始めてしまうのです。
今ある幸せに感謝し続け、新しいことにチャレンジし続けることができる人はほんの一握り。そういった人々は、スタート地点で挫けることなく、自分自身を押し上げ続けることが可能です」
人はそれぞれ、幸福を感じる“セットポイント”を持っています。シェルドンは、常に幸福の頂点に留まれるように、自分自身のメンタルを訓練することは可能だと言います。
「セラピストは、悲惨極まりない人の気持ちを、OKと思えるところまで持っていくことができます。同様に、“良い”という気持ちを“素晴らしい”という気持ちまで持ち上げることは不可能ではありません」
シェルドンはまた、買い物では幸福になれないと警笛を鳴らします。新しいものを購入することは、瞬間的に幸福度を上げることはできますが、結果的に応急処置にしかならないというのです。
幸福度を継続させるためには、買い物への欲求を抑える必要があります。
例えば家を修繕し、日々新たな発見を見出すのはいかがでしょう。他者や高級ブランドと比べることなく、その過程を楽しむことができれば、あなたの幸福はグンと膨らむことになります。
いかがでしたか。 日本人の幸福度が低いといわれる理由は、競争社会や消費社会にどっぷりとつかっていることも少なからず影響しているのかもしれませんね。
小さな幸せの発見を積み重ねて、幸福度をあげていきたいものです。
【幸福に関する驚きの事実】
※ 知ってた?知らなかった?「幸福」に関する驚きの事実20個【1/3】
※ 知ってた?知らなかった?「幸福」に関する驚きの事実20個【2/3】
※ 知ってた?知らなかった?「幸福」に関する驚きの事実20個【3/3】
【参考】
※ Study Finds a Key to Happiness
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