今日は玉川上水駅のそばにある、ブックシティー光進堂で本を買ってきた。
この本屋さんは一見どこにでもある町の本屋さんだが、店先には「普通の書店に飽きたい人、この指とまれ」的なことが書かれた紙が貼ってある、なんとも芳ばしい本屋さんなのである。
ためしにどう普通じゃないのかと言えば、店内には書籍や文具の他、ぬいぐるみやフィギアのようなものまで売られている。普通じゃなさがわりと普通である。
店内はわりとせまめで、だからこそ店主さんの意向が反映されていると思われる、これぞ町の本屋さんというべき雰囲気だった。
入口にはお手製の壁新聞のようなものまで貼ってあって、なんだか茶目っ気がありかわいい。
こういう、工夫というか、楽しんでいるような書店作りは見ていて面白いしとても応援したくなるものがある。
なにより僕が素晴らしいと思ったのは、元お姉さん店員のカバーのかけ方。
立地上、あまりに人が来すぎるような店舗(例えば駅構内)とか、大型書店などでカバーをかけてもらうと、時間の都合などで本の表紙にカバーの折り返しを引っかけず、ただカバーを被せただけの書店は結構多い。
僕の働いていた書店はそれでも、一方の折り返しの中に表紙を引っかけるようにはしていたのだが、中には全部入れろよとせがんでくるお客さんもあった。
光進堂の店員さんは、僕よりはもちろんスピードは劣るが、けれどもしかし待たせるには至らないほどのスピードで、カバーの両端を開いて表紙を入れ込むことで一気に完璧にカバーをかけて見せた。
おお!その技!初めてみた!
2年ほど書店で働いていて、驚くほど速くカバーをかける人には何人も出会ってきたが、そのかけ方は初めてであった。
素晴らしい達人に出会った!僕は人知れず大きな感動を覚えながら、その書店を後にしたのだった。
こういう小さな工夫の積み重ねでも、見ている人は見てるもんだと我ながら思う。
ちなみに今日買ったのは、小田実さんの「何でも見てやろう」という紀行文。
なんでもだいぶ前に出版されたものらしく、旅行書籍界の草分け的な存在だとかそうでもないとか。
文章自体はわりかしライトで読みやすい。まだまだ序盤だが、すぐに読み終えてしまいそうである。
つぎはどんな書店に出会えるだろうか。
それにしても、あのカバーのかけ方すごかったなぁ。