05/11/2012 12:00 AM
世界の女性の幸福度に関する調査で、インドの順位は途上国80カ国中、76位だった。一部アフリカの国よりも低位にとどまったほか、昨年の75位からさらに順位を落とした。
子どもの権利擁護に取り組む米国の非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」が母の日を前に実施した国際調査によるもの。調査は母親を含む世界の女性が置かれている社会的状況を把握することを目的に、世界165カ国で実施された。
出産時に死亡する危険に陥った経験を持つ女性は、インドは140人中1人の割合に達し、中国の1,500人に1人、スリランカの1,100人中1人、ミャンマーの180人中1人などを大きく上回った。
避妊用具や避妊薬を使用したことのあるインド人女性は49%と半数以下。出産の際に助産師の支援を受けた女性は53%にとどまり、途上国では下から5番目の低さだった。
5歳以下の児童のうち、平均体重以下の子どもが占める比率は43%と途上国では最も高く、全体でもイエメンと並び東ティモールに次いで2番目に高かった。
女性が教育を受ける期間は平均10年で、中国やスリランカの12年を下回った。
今回の調査結果を受けてセーブ・ザ・チルドレン・インディアでは「医療や教育制度、子どもの栄養状況などについて抜本的な改革に取り組むようインド政府に求めていく」としている。
全体のトップは前回に続きノルウェー、最下位はナイジェリアとアフガニスタンだった。
5/8/2012
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