がれき撤去:力仕事助けて…ボランティア不足、南相馬

毎日新聞 2012年05月10日 21時28分(最終更新 05月10日 21時43分)

側溝にたまった泥やがれきをかき出すボランティア=福島県南相馬市小高区で、福島祥撮影
側溝にたまった泥やがれきをかき出すボランティア=福島県南相馬市小高区で、福島祥撮影

 東京都葛飾区の主婦、小松美佐枝さん(42)は、ゴールデンウイークを利用して父と夫の3人でがれき撤去のボランティアとして南相馬市を訪れた。泥まみれの家具を運び出し、側溝の泥かきを手伝った。手付かずのがれきを目にし「1年以上たってそのままとはショックだった」。千葉市から参加した養護学校教諭、渡辺俊夫さん(52)は「がれき撤去のボランティアがまだ必要だと知らない人もいるのではないか」と話した。

 現在、周辺でがれき撤去作業のボランティアを受け入れているのは、南相馬市社会福祉協議会が委嘱した「仲町ボランティア活動センター」だけだ。同センターによると4月28日〜5月6日の大型連休中、約700人のボランティアを受け入れ、多い日は100人を超えた。しかし、7日以降は1日十数人に落ち込んだ。一方で、旧警戒区域の同市小高区の住民からは8日現在、家具の運び出しや側溝の掃除など、ボランティア約420人分に相当する14件の要望が寄せられているという。

 人手不足解消に向け、市社協は18日から市生活復興ボランティアセンターでも、がれき撤去などを行うボランティアを受け入れることを決めた。

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