菅前首相:浜岡原発「再稼働確約」否定…「中部電の希望」

毎日新聞 2012年05月05日 09時30分(最終更新 05月05日 11時27分)

インタビューに答える菅直人前首相=岩下幸一郎撮影
インタビューに答える菅直人前首相=岩下幸一郎撮影

 中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止要請から6日で1年となるのを前に、菅直人前首相が毎日新聞の単独インタビューに応じた。中部電が海江田万里経済産業相(当時)から得たとされる「安全対策完了後の運転再開の確約」について、菅前首相は「(中部電の)ある種の希望」と否定し、政府は必ずしも拘束されないとの見方を示した。

 中部電は停止要請から3日後の昨年5月9日、運転停止を決定。記者会見した水野明久社長は、海江田氏と電話協議したことを明らかにし「津波対策完了を確認すれば、運転再開を認めるとの確約をいただいた」と述べ、内容を確認事項として公表した。

 これについて菅前首相は「(中部電から)ある種の希望が表明されたことは否定しないが、日本のエネルギー政策の問題とは次元が違う。そこ(確認事項)で約束できるか、できないかを超えている」と述べ、「福島の事故は一企業が担いきれないリスクがあることを証明した。国民的に考える政策課題だ」との認識を示した。

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