ホンダが逆転勝訴、ハイブリッド車の燃費めぐる米加州の訴訟
5月9日(ブルームバーグ):ホンダの「シビック」ハイブリッド車の燃費広告は誇大だとして、米国人所有者が損賠賠償を求めていた訴訟の控訴審で、米カリフォルニア州の裁判所は9日、9867ドル(約79万円)の支払いを命じた少額裁判所の判決を覆し、ホンダ勝訴の逆転判断を下した。原告は集団訴訟から離脱し、独自に賠償請求を求めていた。
同州ロサンゼルス郡地裁のダドリー・グレイ判事は9日、ホンダの燃費評価は米環境保護局(EPA)の基準に合致しており、この評価は特定の瞬間の燃費に影響し得る要因を除外した上で車種間で比較するためのものだとの判断を示した。
集団訴訟では、このモデルの燃費が1ガロン当たり50マイルというホンダの説明に異を唱えて提訴していたホンダ車所有者らに対して、車種に応じて100-200ドルを支払うことで和解が成立していたが、ヘザー・ピータース氏は和解内容を拒否。2月に少額裁判所の判事は、ホンダの広告はピータース氏の2006年型シビック・ハイブリッドの燃費を不正確に伝えたとする訴えを支持し、賠償請求を認めていた。
ピータース氏は電子メールで9日の判決について、「確かに失望したが、ホンダがかつてのような素晴らしいブランドではなくなったという認識を高めることができてうれしい」とのコメントを出した。同氏のウェブサイトによると、約1700人のホンダ車所有者が集団訴訟から離脱している。
米国ホンダの広報担当、クリス・マーティン氏は「ホンダは06年型ホンダ・シビック・ハイブリッドの燃費性能に関する広告の誠実さを認めた裁判所の決定に満足している」との見解を示した。
原題:Honda Wins Reversal of Small-Claims Loss Over HybridMileage (2)(抜粋)
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更新日時: 2012/05/10 07:33 JST