'12/5/11
井原線乗客、6年ぶり増
福山市神辺町と総社市を結ぶ第三セクター井原鉄道(井原市)井原線の2011年度の年間乗客数は96万7790人で、過去最少だった10年度と比べて0・1%増となり、6年ぶりに増加に転じたことが9日、分かった。
100万人割れは2年連続。同社によると、乗客数の内訳は、通学定期35万5740人(1・4%増)▽一般客32万7330人(2・1%減)▽通勤定期28万4720人(1・1%増)。
通学定期客は、沿線にある高校への通学利用者が増えたため7年ぶりに増加した。通勤定期客は2年連続で増え、過去最多を更新した。同社は「緩やかな景気回復の影響に加え、鉄道の定時性が受け入れられた」とみている。
一般客は4年連続で減った。上半期は東日本大震災による観光自粛ムードの広がりなどで10年度同期比6・9%減。JR倉敷駅周辺に中四国最大級のアウトレットモールが開業後の昨年12月以降に盛り返した。