石川議員再聴取:担当検事「供述維持、幹部が指示」

毎日新聞 2012年05月11日 03時00分

小沢一郎・民主党元代表=中村藍撮影
小沢一郎・民主党元代表=中村藍撮影

 捜査報告書には石川議員の発言として「検事から『ヤクザの手下が親分を守るためにうそをつくのと同じようなことをしていたら選挙民を裏切ることになる』と言われ、小沢先生へ報告し、了承を得たと話したんです」などと記載されていたが、実際には再聴取時にこうしたやりとりはなかった。この捜査報告書は東京第5検察審に送られ、2度目の起訴議決の根拠の一つになったとされる。

 このため元代表への無罪判決で東京地裁は「事実に反する捜査報告書を作成し、検察審の判断を誤らせることは決して許されない」と厳しく批判。「経緯や原因の究明については検察が十分調査し、対応することが相当」と調査を求めていた。

 この捜査報告書を巡っては、市民団体が田代検事や当時の幹部ら計7人を最高検などに刑事告発。検察当局は今月中にも処分を決めるが、「故意」の立証は困難として、不起訴の方向で検討を進めている模様だ。

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