南アフリカのメディアなどが5日までに伝えたところによると、同国南部ポートエリザベス近郊の自然動物保護区で、英スコットランドの女性(60)がチーターに襲われ、頭や脚を負傷したが、死んだふりをするなど機転を利かせ九死に一生を得た。女性が襲われている一部始終を、女性の夫が撮影していた。
女性は「悪夢だった」と話すとともに「(襲われている最中に)自分の中で『絶対に動くな、死んだふりをしろ』との声がした」と恐怖の体験を生々しく語った。
夫婦は先月28日、他の観光客らと共に、保護区内のチーター生息地を訪問。女性によると「チーターは完全に人になれていると聞いていた」というが、チーターは女性を地面にたたき下ろし、頭部などをかみ、牙は頭蓋骨にめり込むほどの傷だった。
公園関係者は「今までになかった出来事で、チーターがなぜそうした行動に出たのか調査している」としている。 (共同)