茨城・栃木の竜巻：がれき、つくばで２０００トン　建物損壊は９５２棟に拡大　／茨城

　つくば市は９日、竜巻被害で発生した損壊家屋などのがれきが概算２０００トンに達し、受け入れてきた旧筑波庁舎駐車場が満杯になったと発表した。１０日から受け入れ場所を市クリーンセンターに切り替える。また、損壊した建物は詳細調査で更に増え、９５２棟（うち全壊１９６棟）に上ると明らかにした。
　市によると撤去作業が進み、同センター敷地も２日間で限度という。３カ所目として、市内の県の残土置き場を確保した。９日記者会見した市原健一市長は「業者や全国から集まったボランティアの協力で、あと１週間ぐらいでかなり片付く感じがする」と語った。
　市災害対策本部は同日、民有地内のがれき処理方法を記した文書を被災者に配った。市原市長は「行政がやるという方針が末端の職員に徹底していなかった。スピード感を持って対応したい」と述べた。
　県によると、９日午後５時現在で確認されたつくば市以外の建物被害は▽筑西市１７９棟▽桜川市８０棟（うち全壊９棟）▽常陸大宮市４１棟（同２棟）▽常総市２５棟。またつくば市北条地区の約２００世帯で続いていた停電は損壊家屋で引き込めない世帯を除き、同日午前、全面復旧した。【安味伸一】

５月１０日朝刊

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