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ビックカメラ コジマを傘下に5月11日 4時2分
テレビの販売価格の大幅な下落など、家電量販店を取り巻く経営環境が厳しさを増すなか、業界大手の「ビックカメラ」は、同じ大手の「コジマ」の株式の過半数を取得し、傘下に収める方針を固めました。
関係者によりますと、ビックカメラは、コジマが実施する第三者割り当て増資を引き受ける形で、50%を超える株式を取得し、コジマを傘下に収める方針を固めました。
ビックカメラは、去年8月期決算の売り上げが6121億円と業界5位で、東京や大阪など大都市圏の駅周辺などで、大規模な店舗を中心に、全国でおよそ40店を展開しています。
一方、コジマは、去年3月期決算の売り上げが4494億円と業界6位で、幹線道路沿いや郊外の住宅地などで、およそ200店を全国で展開しています。
両社の売上高の合計は1兆円規模になり、業界最大手の「ヤマダ電機」に次ぐ2位に浮上する見通しです。
両社は、今後、家電製品の仕入れや物流の共通化などを進めて、コストの削減を図ることで生き残りを目指すものとみられ、11日にも取締役会を開いて、合意内容を正式に発表する見通しです。
今回の再編は、家電量販店各社の出店競争が激化するなか、政府のエコポイント制度の終了による家電製品の需要の縮小や、地上デジタル放送への移行終了に伴うテレビの販売価格の大幅な値下がり、それに、景気の低迷による消費の伸び悩みで市場が縮小するなど、業界を取り巻く経営環境が厳しさを増していることが背景にあり、今後、再編の動きが加速することも予想されます。
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