社会

持病で死亡事故の歯科医師に禁錮刑の判決
(三重県)
 2年前、三重県四日市市で踏切待ちをしていた男性3人に車が突っ込み、2人が死亡した事故で、名古屋高裁は10日、車を運転していた被告の男に禁錮2年10か月の判決を言い渡した。この事件はおととし、四日市市羽津中で踏切待ちをしていた男性3人が車に追突されて電車にはねられ、研修医だった中本勝昭さん(当時40)ら2人が死亡し、1人がケガをしたもので、車を運転していた歯科医師・池田哲被告(47)が自動車運転過失致死傷の罪に問われている。警察などによると、池田被告は事故当時、持病の「てんかん」の発作で意識を失っていたとみられている。この日の判決で、名古屋高裁は、医師から運転を控えるよう繰り返し指導を受けていたことなどから事故の予見ができたとした一審判決を支持。量刑についても「自身の病気などを申告することなく運転免許を更新し、医師の指導に従わず、自動車の運転を繰り返す中で本件に至った過失の程度は大きいというほかない」として、池田被告側の控訴を棄却し、禁錮2年10か月の判決を言い渡した。判決を受け、池田被告の弁護士は「上告するかどうかは被告人と相談して決めたい」としている。
[ 5/10 20:04 中京テレビ]