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【社会】

娘自殺で学校訴えた准教授、給与支払い申し立て 

2012年5月11日 00時24分

 愛知県岩倉市の高校2年高橋美桜子(みおこ)さん=当時(16)=の自殺は中学時代のいじめが原因として名古屋高裁で争っている母、典子さん(54)=愛知県刈谷市=が10日、学校法人「市邨学園」(名古屋市瑞穂区)に給与の支払いを求め、名古屋地裁に仮処分を申し立てた。

 市邨学園は、美桜子さんが通っていた名古屋経済大市邨中と、典子さんが准教授を務める名古屋経済大短期大学部を、ともに運営している。

 申立書によると、典子さんは2004年3月に突然、解雇通知を受けた。不当を訴えて提訴し、勝訴が確定した半年後の06年、美桜子さんが自殺した。職場復帰を話し合おうとしたが、学校側に拒否されたまま、今年4月から月59万円の給与が支払われなくなったとしている。

 名古屋市内で会見した典子さんは「美桜子の裁判での人格攻撃に続き、今度は経済的に遺族を追い詰めようとしている」と述べた。代理人は「娘の自殺で精神的に不安定となった典子さんの職場復帰には精神面の配慮が必要だが、学校側は全く応じない」と語った。

 美桜子さんのいじめ自殺訴訟で、名古屋地裁は昨年5月、いじめを受けた時期から4年近くたっていたが、自殺はいじめの後遺症が原因だと認め、市邨学園と当時の担任らに1490万円の支払いを命じた。双方が控訴している。

 ■市邨学園が運営する名古屋経済大総務部の話…学園の規定に基づいているのであり、それ以上はコメントはない。

(中日新聞)

 

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