ニュース詳細
がれき受け入れるか 中学生が議論5月10日 22時8分
K10050394611_1205102234_1205102236
中学生が自治体の責任者の立場になって、震災で出たがれきを受け入れるべきかどうかを考える授業が、東京都内の中学校で開かれました。
この授業は、社会で起きている問題を身近に考えようと、東京・杉並区の和田中学校が開いたもので、3年生の生徒、およそ150人が参加しました。
授業では、講師として参加した環境省の谷津大臣官房長が、がれきの量は膨大で、現地で処理するのは困難な一方、今の時点でがれきを受け入れている自治体は東京都など4つの都と県にとどまっている現状を説明しました。
このあと、生徒たちは、自治体の責任者になった想定で、住民の4割ががれきの受け入れに賛成し、6割が反対するなか、受け入れるかどうかを、グループごとに話し合いました。
その結果、受け入れると答えたグループが20、反対すると答えたグループが16となりました。
理由として、賛成側からは「反対ばかりしていたら復興が進まない」などの意見が出た一方、反対側からは「住民の中に影響を恐れている人がいれば尊重すべきだ」といった意見が出されました。
男子生徒の1人は「がれきを受け入れている自治体がこんなに少ないことが印象的だった。困っている人を助けるため、受け入れるべきだと思うが、国が安全性に関する情報を十分説明していないことが進まない原因だと思う」と話していました。
また、女子生徒の1人は「がれきはどんどん受け入れたらいいと思うが、危険なのではという声もあり、いろんな意見があって難しいと感じた」と話していました。
[関連ニュース]
|
[関連リンク] |
|