【ワシントン=吉野直也】米ホワイトハウスは9日、ワシントン郊外のキャンプ・デービッドで18~19日に開く主要国(G8)首脳会議(サミット)にロシアのプーチン大統領が欠席し、代わりにメドベージェフ首相が出席すると発表した。プーチン大統領が9日、オバマ米大統領に電話で伝えた。
ロシアがG8の全日程に参加するようになった2003年以降、大統領の欠席は初めて。野田佳彦首相はG8の場を活用してプーチン大統領と北方領土問題について話し合う意向だったが、日ロ首脳会談も先送りとなる。
プーチン氏は3月の大統領選で当選し、4年ぶりに大統領職に復帰したばかり。プーチン大統領は欠席の理由について新体制の組閣を挙げているが、米国が欧州で推進するミサイル防衛の配備計画を巡る立場の違いなどが主因とみられている。
9日の電話協議でオバマ、プーチン両大統領は6月のメキシコ・ロスカボスで開催する20カ国・地域(G20)首脳会合で会談することも申し合わせた。
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