アメリカ大統領選の争点の一つとなっている同性同士の結婚について、オバマ大統領が初めて認める発言をし、大きな議論となっています。
オバマ大統領は9日、アメリカのテレビ局の単独インタビューに答えて、「同性のカップルも結婚できるべきだ」と明言しました。アメリカの大統領では初めてのことです。オバマ大統領は、これまで同性のカップルに法律的な保護を与えることには賛成しつつも、結婚そのものについては明言を避けていました。ところが、6日にバイデン副大統領がテレビ番組に出演して全面的に同性婚を認める発言をしたため、大統領の対応が注目されていました。オバマ大統領はインタビューで、ここ数年、ミシェル夫人と考えた末に、キリスト教で「黄金律」と呼ばれる「自分がしてほしいと思うことを他人にもしてあげなさい」という教えにに従うと、認めるべきという結論に至ったと説明しています。最近の世論調査では、同性婚を支持する人は49%(ウォール・ストリート・ジャーナル紙3月)と、ここ数年増えていますが、保守派の反発は避けられず、秋の大統領選挙に向けた争点となりそうです。