2ちゃんねる:薬物は削除基準外 「管理甘い」指摘も

毎日新聞 2012年05月10日 15時00分(最終更新 05月10日 15時09分)

 薬物などに関する削除依頼の放置が昨年1年間で約5000件に上ったインターネット掲示板「2ちゃんねる」。匿名での書き込みとジャンルの幅広さで愛好者は多いが、違法情報への対応の実態は見えにくい。最近まで独自の削除基準には違法薬物の広告に対する規制がなく、サイト管理の甘さを指摘する声も出ている。

 関係者によると、2ちゃんねるでは、外部からの削除依頼は運営者から選ばれた愛好者が中心となった「削除人」がボランティアで担当しているという。毎日新聞の取材に削除人経験者は「薬の書き込みには多数の削除依頼が寄せられていたが、それに対応できる態勢ではなかった」と証言する。

 削除人は「下級」「中級」「上級」に分かれ、「下級」の削除人で判断が難しいケースでは、「中級」や「上級」の削除人に判断を委ねるという。一部の削除人は報酬を受けて従事しているという。

 削除人はそれぞれ個人のパソコンで作業をし、対面で連携を取ることはほとんどない。

このため、削除の仕組みの全体像を把握するのは個々の削除人にも難しい。経験者は「登録だけの削除人もいるようだ。実動は数十人ではないか」と話す。

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