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国際
【今、何が問題なのか】進化する無人機 世界最大100m超の“青い悪魔”も
米軍や米諜報機関では、パキスタンやアフガニスタン、イエメン、ソマリアなどで無人武装偵察機を出撃させ、テロリストや反政府勢力の幹部暗殺を敢行している。無人機の進化に終わりは無いようだ。(SANKEI EXPRESS)
世界最大の偵察機
米空軍が開発したブルー・デビルは世界最大の偵察機となった。何しろ、全長107メートル/容積3万7000立方メートルの“巨艦”。「第二次世界大戦以後に建造される最大の飛行船」と認定された。この広大なスペースにスーパー・コンピューターを積載することで、アフガン交戦地域上空などから地上を広範囲にわたって監視する。
投入機材は盗聴機器や昼夜兼用監視用ビデオカメラ、地上部隊への送受信機など。
この他、広域空中監視(WAAS)システムを使い、最大4キロ四方の地上を、10台ものカメラで撮影する。
一連の装備は在来型偵察機と比べ、新味に欠けるように見える。しかし、将来は飛躍的に性能が高くなる。
米軍では既に、複数の航空機により上空から監視対象を撮影、特にアフガンでは携帯電話や無線を徹底的に傍受している。ところが、複数の航空機による監視・傍受の場合、各機に指示を与えて、情報を集約・管理するため相当の時間を要する。ブルー・デビルはこうした各種情報を一元管理し、使い易い形にアレンジして、地上部隊に15秒以内で伝達することを目標に掲げている。その中核となるのがスパコンだ。
軍高官によれば、在来型WAASシステムを搭載した通常の無人偵察機1機が収集する画像分析には、2000人もの人員が必要になる。これに対し、次世代WAASシステムは、96台ものカメラで撮影された毎時274テラバイトのデータを引き受ける。
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