NHK青森県のニュース　青森放送局

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破産管財人の解任認めず

元職員による多額の着服が明らかになり、破産手続きが進められている弘南バス生活協同組合で、債権者が「破産管財人を務める弁護士を信頼できない」などとして、解任を申し立てていた問題について、青森地方裁判所弘前支部は「解任すべき理由は認められない」として申し立てを退けていたことがわかりました。
この問題はことし２月、弘南バス生協の債権者あわせて１８人が、破産管財人を務める４２歳の男性弁護士の解任を求め、青森地方裁判所弘前支部に申し立てを行っていたものです。
債権者は、弁護士が債権者の所有する資産を勝手に売却処分したことや、弁護士の所属する法律事務所が過去に弘南バスの顧問弁護を務めていたことから、責任の追及があいまいになるなど、今後、債権者にとって不利益が生じる可能性があると主張していました。
これに対し裁判所は、「債権者が独自の見解を前提に破産管財人を非難しているにすぎず、破産管財人を解任すべき理由とは認められない」として、今月７日づけで申し立てを退けていたことがわかりました。
申し立てを行った弘南バス生協債権者の会の小野慶三会長は「裁判所の決定については納得できない。今のままでは債権者の権利が守られず、改めて解任を求める手続きを行いたい」と話しています。

05月10日　09時38分

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