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シリアで爆発 国連事務総長が非難
5月10日 10時7分

市民への弾圧が続くシリアで、国連の停戦監視団の車列を狙ったとみられる爆発があったことについて、国連のパン・ギムン事務総長は、「容認できない」と非難したうえで、監視団の活動を続けていくことに変わりはないと強調しました。

シリア南部のダラア近くで9日、PKO=平和維持活動としてアサド政権と反政府勢力側の停戦の監視に当たっている国連の車列が移動中に近くで大きな爆発があり、けが人が出ました。
これについて国連のパン・ギムン事務総長は、ニューヨークの国連本部で9日、「攻撃を容認することはできず、国際社会は強く非難している」としたうえで、「アサド政権側も反政府勢力側も速やかに暴力を停止しなければならないことを認識すべきだ」と述べて、各勢力に自制を呼びかけました。そしてパン事務総長は、「今回の攻撃は監視団の活動の難しさと危険性を示した。しかし、監視団の活動はシリアに平和をもたらす最後の手段だ」と述べ、監視団の活動を続けていくことに変わりはないと強調しました。
国連によりますと、現地では現在70人の部隊が監視団として活動していますが、要員は増員されており、今月中には300人規模になる見通しだということです。

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