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“現時点 柏崎刈羽再開認めたものでない”
5月9日 22時31分

“現時点 柏崎刈羽再開認めたものでない”

枝野経済産業大臣は9日夜、記者会見で、政府が認定した東京電力の総合特別事業計画に柏崎刈羽原子力発電所の運転再開が盛り込まれていることについて、現時点で政府として原発の運転再開を認めているものではないという考えを示しました。

この中で枝野経済産業大臣は、政府が認定した東京電力の総合特別事業計画について、「計画には新生東電の改革を進めるための礎が示されている。新しい経営体制の下で、開かれた東京電力として情報発信や社内の意識改革、経営の合理化などに不断に取り組むことを強く期待する」と述べました。そのうえで枝野大臣は、計画に柏崎刈羽原発の来年度以降の運転再開が盛り込まれていることについて、「あくまで経営計画を立てるに当たっての仮置きであって、実際に運転再開するかどうかは全く別の問題だ」と述べ、現時点で政府として原発の運転再開を認めているものではないという考えを示しました。
また、東京電力に1兆円の公的資金を投入することについて、枝野大臣は「大変残念で遺憾なことだが、電力の安定供給や賠償などを進めるうえでやむをえない。公的資金は一定の時間がかかっても返してもらうのが前提だ」と述べました。
さらに今回の計画に家庭向けなどの電気料金の値上げが盛り込まれていることについて、「電気料金は原価に基づいて決めることになっており、厳しく査定していきたい」と述べました。

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