'12/5/10
試行リムジンバスの利用低迷
広島市中心部から広島空港(三原市)へのアクセス向上のため、広島県や市、県バス協会などでつくる実行委員会が昨年12月から3カ月の期限付きで試験運行したリムジンバス(定員43人)2路線の利用結果がまとまった。PR不足などのため1便当たりの平均乗車人数は2・7人と低迷した。
中区の白神社付近を発着する平和大通り線(1日3往復)と南区のグランドプリンスホテル広島を発着する宇品線(同5往復)。県、市が約1千万円ずつ助成し、料金を中区の広島バスセンターなどを発着する既存路線と同じ片道1300円にした。
平和大通り線は計1507人が利用し、1便当たりの乗車人数は空港行き3・3人、市内行き2・3人。宇品線は計2456人が利用し、空港行き2・8人、市内行き2・6人にとどまった。
市都市交通部は、低迷の理由を「実施が決まったのが昨年9月末で、特にメーンの東京便を使う首都圏の利用者に十分周知できなかった」と分析する。
ただ、ホテルのチェックアウトの時間帯の空港行きは平和大通り線で5・0人、宇品線で4・0人と他に比べて利用が多かった。県と市は採算が見込めるジャンボタクシーでの運行を民間業者に働き掛ける。