ニュースランキング

'12/5/9

国計画の都市圏道、協議進む



 国が計画する広島都市圏の道路整備で、国と広島市は本年度、2014年度以降の工事の進め方をめぐる協議を本格化させる。広島南道路など優先して工事を進めていた主要3路線の区間の13年度完成にめどが立ったためだ。市の財政難などから凍結中の国道2号観音高架延伸2期区間(中区―西区)を着工するかどうかが焦点となる。

 13年度の完成予定区間は、広島南道路の一部として広島高速3号に並行し地上部に造る国道2号バイパス2・6キロ(中区―西区)▽国道2号東広島バイパスの4・4キロ(安芸区)▽国道54号可部バイパスの2・2キロ(安佐北区)。

 国土交通省広島国道事務所は「広島都市圏の幹線道路網を完成させるため、空白を設けずに工事を進めたい」とする。予算確保のため、14年度以降の整備方針を早く固めたいとの思惑がある。

 国と市の協議で焦点となるのは、観音高架延伸2期区間の行方だ。西区観音本町から中区平野町までの2・3キロで高架を伸ばす。

 延伸工事をめぐっては国が02年度に工事費を予算計上したが、市は「地元説明が不十分」として着工に同意しなかった。その後、市は03年10月に財政非常事態を宣言。東広島、可部バイパスの先行整備を国に求め、観音高架の延伸は事実上ストップした。




MenuTopBackNextLast