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国民年金基金 88%で天下り5月10日 4時13分
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自営業者などが基礎年金に上乗せして年金を受け取るため任意で加入する国民年金基金について、全体の88%に当たる63の基金に、厚生労働省や旧社会保険庁のOBが天下りしていることが、厚生労働省の調査で分かりました。
国民年金基金は全国に72あり、自営業者や医師、弁護士などおよそ55万人が加入しており、厚生労働省が国民年金基金への天下りの状況を調査したところ、ことし3月現在、88%に当たる63の基金に、厚生労働省や旧社会保険庁のOB、合わせて159人が再就職していることが分かりました。厚生労働省は、おととし9月、基金の役員や職員を公募で選ぶよう要請しましたが、それ以降、役員の任期を迎えた17の基金のうち、公募を行ったのは1つでした。
このため厚生労働省は、公募を徹底するよう9日付けで各基金に文書で要請したほか、今後は公募を行ったかどうか報告を求めるなどとしています。
厚生労働省によりますと、国民年金基金の資金の運用状況に今のところ問題はないとしていますが、選任の手続きを透明にすることで、基金の運営に対する信頼性を高めたいとしています。
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