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夜間の長距離バス 2人運行を要請
5月10日 4時13分

夜間の長距離バス 2人運行を要請
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群馬県の関越自動車道で大型バスが道路脇の壁に衝突し乗客7人が死亡した事故を受けて、国土交通省は、夜間に長距離を走るバスは、原則、運転手2人で運行するようバス業界の団体に要請しました。

長距離バスの運転手の乗務時間は、「二日を平均して一日9時間まで」などと定めた法律に基づく基準や、670キロを超える場合は交代の運転手を乗せるという目安がありますが、夜間の運転だけに適用される特別な決まりはありません。今回の事故を受けて、国土交通省は、現在の基準や指針の見直しを検討することにしていますが、当面の措置として、バス業者で作る日本バス協会と、高速ツアーバスを企画する旅行会社や貸し切りバス会社で作る協議会に対して、夜間の運転は距離や時間にかかわらず、原則、2人の運転手で運行するように要請しました。
一方、今回の事故で、バスツアーを企画した大阪・豊中市にある旅行会社は、バスの走行距離は545キロだと説明していましたが、国土交通省が今回事故を起こしたバスの走行距離を詳しく試算した結果、関越道経由のルートは837キロで、上信越道経由でも796キロに上り、交代の運転手を乗せる目安の670キロを大幅に上回っていることが分かりました。距離の計算は、走行に時間がかかる一般道は、距離を2倍にして計算することになっていますが、国土交通省は、旅行会社はこれを知らなかった可能性もあると見て、運行計画に無理がなかったか詳しく調べています。

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