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「石巻」から20人来援

2012年05月09日

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がれきの撤去作業をする宮城県石巻市からのボランティアたち=8日、つくば市北条

 竜巻に襲われたつくば市に、宮城県石巻市を拠点に東日本大震災の復旧活動をしているボランティア団体の約20人が駆けつけ、被害が大きかった北条地区で8日朝から本格的に活動を始めた。中には、震災の被災者もいる。

 団体は「オープンジャパン」。代表の吉村誠司さん(46)が6日、竜巻のニュースを見て「人の手ではとても撤去できない」と直感。10人ほどを石巻に残す一方、重機を持ってつくば市に向かうことを決めた。石巻の漁師からは「おー、やっぱり行くか。がんばってきてくれ」と励まされた。1カ月程度は復旧活動にあたるつもりだ。

 宮城県山元町の普門寺住職、坂野文俊(ぶん・しゅん)さん(49)は、寺の本堂の中まで津波に洗われ、現在再建中。「3・11の自分たちと同じで涙が出た。自分たちも全国の人から助けられた。何かしなければ」

 8日はまず、高齢者が多い住宅街でがれきを撤去したり、車庫ごと飛ばされて横倒しになった夏祭りの山車を起こしたりした。自宅の屋根が吹き飛ばされた男性(34)は「がれきを片づけてもらい、頑張っていこうという前向きな気持ちになった」と感謝し、ほかの被災者の支援に加わった。

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