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“信頼回復へ” 狭山茶の初取引
5月10日 0時51分

“信頼回復へ” 狭山茶の初取引
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去年の原発事故のあと売り上げが大幅に落ち込み、信頼回復を目指している埼玉県特産の狭山茶は、9日、ことしの新茶の初取引が行われました。

埼玉県入間市にある県の施設で行われた9日の初取り引きには、県内の29の業者が新茶を出品しました。
狭山茶を巡っては、去年の原発事故のあと国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出され、売り上げが大幅に落ち込みました。
このため産地では信頼回復に向け、放射性セシウムが付いているおそれのある古い葉を徹底的に刈り落とすなどの対策に取り組んできたほか、埼玉県も県内すべての製茶工場を対象に出荷前の検査を行っています。
9日に取り引きされた新茶はいずれも検査で国の基準を下回ったもので、買い付けに訪れた業者が香りをかいだり煎茶にして味をみたりして出来栄えを確かめていました。
入札の結果、平均の落札価格は1キログラム当たりおよそ1万5000円と、去年よりやや高い値で取り引きされたということです。狭山茶商工業組合の繁田収作理事長は、「農家や製造業者にいいお茶を作ってほしいという意味を込めて高めの値が付いたのだと思います。安全性を消費者にPRし、一生懸命、狭山茶を売っていきたい」と話していました。

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