自民党:伊吹氏の大物ぶりに困惑
毎日新聞 2012年05月09日 22時57分(最終更新 05月09日 23時10分)
終盤国会の主戦場となる衆院社会保障と税の一体改革特別委員会の審議へ向け、自民党の谷垣禎一総裁が「三顧の礼」で筆頭理事に迎えたのが伊吹文明元幹事長(74)。本人は消費増税法案の命運を握る「最高指揮官」として張り切るが、「目下」とみなした民主党筆頭理事との協議を拒否するなど、大物ぶりに周囲は困惑。法案賛成と引き換えに衆院解散・総選挙を確約させる「話し合い解散」も視野に置く自民党執行部は、伊吹氏の腕力に期待しつつ「制御不能」の懸念も抱える。【犬飼直幸、坂口裕彦】
「この委員会については、私が幹事長であり国対委員長になる」
伊吹氏は7日、石原伸晃幹事長や岸田文雄国対委員長らとの党内打ち合わせで宣言。石原氏らは頭を下げ「分かりました」と言うほかなかった。