AC−TESCを見学してきた
「AC−TESC」とは・・・・・
『機甲戦闘訓練評価支援センター』・・・・
(Armor Combat Training Eval uation Support Center)
・・・・の Abbreviation・・・・
北海道千歳の第7師団が、7月初旬の約10日間にわたって、このセンターを開設して
道内と東北岩手の戦車連・大隊から20個戦車中隊、戦闘車両約500両、隊員約2000名
を集めて集中的に中隊レベルの訓練する場を与えて連・大隊長をサポートしよう
・・・・というもの・・・
7月8日〜9日の土・日を使って見学させてもらった
100人以上が入って作業できるセンター天幕は看板の後ろが入り口だった
北海道大演習場千歳地区の約十数キロ四方ぐらいの地域を訓練場にして
「交戦訓練教材」(通称:バトラー)というレーザー光線砲(銃)を使って撃ち合って訓練する
勿論、敵から撃たれて命中したら撃破されたしるしの煙と黄色の撃破ランプが点き
損害を受けたことも判るし、センターでは何時、どこで、敵のどの火器によって 撃破されたかが記録として残る・・・詳しいデータが記録される
戦車中隊同士が敵・味方(赤部隊・青部隊)に別れての真剣勝負・ガチンコ勝負
交戦訓練教材とは・・
徒歩隊員
鉄帽と身体にレーザー受光部(丸いボタン状)
銃には発光部を取り付ける(射距離は真銃にalmost simulate)
90戦車
赤い番号は赤部隊所属の戦車の固有識別番号
この訓練を指導する連・大隊長はセンターの中央に位置して
このガチンコ勝負のすべてを把握している
両中隊のすべての戦車などの位置や行動はGPSを通して10秒ごと
殆どリアルタイムで大きい地図ディスプレイ上に表示されている
また、訓練場内の緊要な場所十箇所ぐらいに定点カメラが設置され戦闘映像を
送ってきてくれる
状況把握システム
地図ディスプレイ
センター内部
状況把握のアンテナ群
これによって、中隊長以下全戦車や隊員の訓練の練度が連・大隊長の前に丸はだかにされる
訓練が終わったあとでは、記録に残された各種のデータ、映像記録、無線交信記録
に基づいて中隊では各種の教訓を得る
また連・大隊長から評価されるし厳しく指導される・・・・
データがあるから言い逃れなど絶対出来ない
中隊長の状況判断・指揮・命令活動が原因で負けたとなっては中隊長は部下の信頼回復
にまたまた長時日を費やすことになる・・・・
だから各中隊長や小隊長にとっては・・・必死の訓練・・・
千歳で勤務していた頃も、このAC−TESCはあったが
当時にくらべ数多くの改善がなされ、まさに実戦的訓練となっていた・・・
勝負は勝たなければ何の価値も無い
「強い」ということは「美しいこと」
訓練に参加している隊員たちが美しく見えた
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横顔が本当に凛々しく頼もしくそして美しく見えます。皆さんのおかげでこの平和があるんだと頭が下がります。
2006/7/12(水) 午前 11:17 [ ]
任務部隊の高射はここまで大掛かりな演習はありませんでした。しかし、習志野辺りで手掘りで3トン半用シェルター埋めた事がありますw思えばあれが一番辛い穴掘りでしたwだって幹部と陸士が同じ数の部隊がDSですからwww
2006/7/12(水) 午後 4:27
luluさん 女性隊員(左端)も統裁部要員として状況の把握などで活躍していました。今日の新聞では防衛庁では女性隊員も戦闘機・戦車乗員にすることを検討中とか・・・
2006/7/13(木) 午後 0:31
のりぃさん:う〜ん!手掘りでのシェルター埋め込みは結構な隊力が要りますネ。残念ながらシェルターを埋め込んだところは見た経験がありませんね。
2006/7/13(木) 午後 0:35
へ〜自衛隊にいるのに知らなかった。うちにあるFTC(フジ・トレーニング・センター)と同じものですね。部隊訓練評価隊だから全国から普通科がくるので同期とあえて嬉しいです
2006/9/25(月) 午後 9:25
そーですね。FTCは増強普通科中隊訓練を専門の仮設敵部隊との対抗でやっていますが・・これはNAだけが増強戦車中隊を自由統裁で対抗型式でやっているもの。。です(バトラーを使うのは同じです)
2006/9/25(月) 午後 10:09
FTCでは26連4中(主力は9連隊出身)が初の突撃成功した事例でしたね、塹壕まで入ったのは初の快挙と絶賛されてました。
2010/6/19(土) 午後 5:35 [ NETPLAZA ]
26連4中がそんな快挙をやったとは初耳でした。
大抵は前地の戦闘で状況終了するらしいですが・・・。
2010/6/19(土) 午後 6:28