尖閣 石垣市長が共同購入提案5月9日 16時47分
尖閣諸島の購入を検討している東京都の幹部が、9日、尖閣諸島がある沖縄県石垣市の中山義隆市長を訪ねて会談し、この中で中山市長が、尖閣諸島を東京都と共同で購入して所有したいという考えを伝え、都側が持ち帰って検討することになりました。
尖閣諸島の購入を担当する東京都知事本局の秋山俊行局長などが、9日、石垣市役所を訪れ、中山市長と会談しました。
この中で中山市長が、石垣市として東京都と共同で尖閣諸島を購入して所有したいという考えを伝え、都側が持ち帰って、速やかに地権者の意向を確認することになりました。
また、秋山局長が「石垣市と連携を図るための窓口を作りたい」と述べたのに対し、中山市長は「東京都と同じ思いであり、連携を密にしたい」と述べ、今後、双方が島の購入やその後の活用方法について話し合っていくなど、連携を密にしていくことで一致しました。
会談のあと中山市長は、記者団に対し、「共同購入になれば、石垣市としても寄付金を募りたい。今後、都側と連絡を取り合う担当部署を石垣市にも設け、取り組みを進めていきたい」と話しています。
このあと、秋山局長など東京都の幹部は、那覇市の沖縄県庁を訪れて県の担当者と会談し、今後、尖閣諸島の購入を巡って沖縄県とも連絡を取り合っていくことを確認しました。
秋山局長は「購入後の利用計画などを考える際には地元とも連携を図って取り組んでいきたい」と話していました。
東京都は今後、尖閣諸島の土地の鑑定や評価をしたうえで、ことし12月の都議会に尖閣諸島を購入する議案を提出したいとしています。
“尖閣購入”寄付金3億円余
東京都が尖閣諸島を購入するために開設した寄付金を受け付ける専用口座には今月8日現在で3億1400万円余りの寄付金が寄せられています。
東京都の石原知事が尖閣諸島のうち3つの島を購入する意思を表明したあと、都には、購入のための寄付をしたいなどという意見が多く寄せられ、都は寄付を受け付けるための専用口座を先月27日に開設しました。
東京都によりますと、8日までの振り込み件数は合わせて2万3402件で、寄付金の総額は3億1459万9779円になっています。
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