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韓国 北朝鮮がGPS妨害電波と断定
5月9日 17時27分

韓国で航空機や船舶の運航に使われる「GPS」に障害が相次いでいる問題で、韓国政府は、北朝鮮による妨害電波が原因と断定し、国際機関を通じて抗議する方針を明らかにしました。

韓国では、先月28日から、インチョン空港やソウルのキンポ空港を発着する航空機、それに韓国の西の黄海を航行する船舶の一部で、人工衛星からの信号を使って位置などを確認するシステム「GPS」に誤差が生じるなどの障害が起きています。
これについて韓国政府は、9日、声明を発表し、GPSの障害は北朝鮮が発信している妨害電波によるものだと断定したうえで、国際電気通信連合を通じて、妨害電波の即時停止と再発防止を強く求める抗議の書簡を北朝鮮に送ることを明らかにしました。
韓国政府によりますと、妨害電波は南北を隔てる軍事境界線に近い、北朝鮮南西部のケソン周辺から今も発信され続けていて、これまでに航空機658機、船舶176隻のGPSに障害が出ているということです。
今のところ運航への支障や安全上のトラブルは報告されていませんが、韓国政府は、GPSを使用している航空会社や船舶会社などに対して、引き続き注意を呼びかけています。

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