NHK愛媛県のニュース　松山放送局

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三セク不法投棄で４人逮捕

新居浜市の第三セクターが廃棄物を山の中に不法投棄していたとして、警察は９日、廃棄物処理法違反などの疑いで第三セクターの元取締役など４人を逮捕しました。逮捕されたのは、新居浜市が資本金の９４％を出資して設立した第三セクター「悠楽技」の元取締役で、新居浜市別子山の無職、近藤鐵男容疑者（６８歳）など、あわせて４人です。
警察によりますと、近藤元取締役ら４人は、去年８月ごろと９月ごろの２回、共謀して新居浜市別子山の山林に、自ら管理していた「森林公園ゆらぎの森」などから出た一斗缶や鉄くずなどあわせて３００キロあまりの廃棄物を不法に投棄した廃棄物処理法違反などの疑いが持たれています。
警察は、ことし３月、新居浜市役所などを捜索し、不法投棄の実態解明を進めてきて、押収した資料や現場の状況から、不法に投棄した疑いが強まったとして、９日、近藤元取締役ら４人を逮捕しました。
警察の調べに対して、近藤元取締役は、「共謀して廃棄物を捨てたことはまちがいありません」などと容疑を認めていて、ほかの３人も容疑を認めているということです。
事件を巡って新居浜市は、不法投棄を把握していながら市民から通報があるまで放置していたこともすでに明らかになっています。
警察は動機を調べるとともに、ほかにも不法に投棄されたとみられる廃棄物を確認していることから、余罪についても詳しく調べることにしています。
元取締役などが逮捕されたことを受け、第三セクターの代表取締役でもある新居浜市の佐々木龍市長は記者会見し、「悠楽技の責任者としてまた指導、監督する立場にある新居浜市として指導、監督不足であり、大変申し訳ない。指導して撤去をさせようと考えていた。犯罪行為であるのに第三セクターということで甘さがあり反省しています」と述べました。

05月09日　11時59分

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