脱原発:電気のいらない家電、続々生み出す 栃木の発明家

毎日新聞 2012年05月08日 11時02分(最終更新 05月08日 12時44分)

「幸せ度」を上げるための節電を推奨する藤村靖之さん。左のパネル状の製品はヒット作の非電化除湿器=栃木県那須町の非電化工房で、袴田貴行撮影
「幸せ度」を上げるための節電を推奨する藤村靖之さん。左のパネル状の製品はヒット作の非電化除湿器=栃木県那須町の非電化工房で、袴田貴行撮影

 国内の商業用原発が全て止まって3日。「電気のいらない家電製品」を次々生み出している栃木県那須町の発明家、藤村靖之さん(67)は今こそスタートと捉えている。原発のエネルギーを「GP」(原発の頭文字)という独自の単位で表し、講演などで脱原発を訴えてきた藤村さんは「0(ゼロ)GPの維持に必要なのは、電気に頼り過ぎるライフスタイルを改めること」と訴えている。

 大阪大大学院出身で工学博士の藤村さんは、建機メーカーのコマツの研究開発者などを経て07年、自宅に「非電化工房」を設立。10種類以上の製品を発明し、技術はモンゴルなど海外にも提供されている。熱伝導率の高い金属で作った貯蔵室の周りに大量の水を張り、断熱材で外部からの熱を遮断した冷蔵庫は、真夏の日中の屋外でも庫内を7〜8度に保つ。半永久的に使える1台2万3000円の除湿器は年間200台売れるヒット商品だ。

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