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仙台市、給食費を来年度値上げ 年3500円負担増

 仙台市は8日、市立小中学校の給食費を2013年度から値上げする方針を固めた。小学校で1食20円、中学校で22円ずつ値上げする。保護者の負担額は年間約3500円増える。
 8日開かれた市学校給食運営審議会が、値上げを了承した。価格改定は1999年以来14年ぶり。6月末に開かれる市教育委員会定例会での承認を経て正式決定する。
 値上げによって1食当たりの給食費は、自校炊飯方式の小学校が239円、中学校が285円、委託炊飯方式を採用している小学校は245円、中学校は290円となる。
 市教委によると、市の小学校の給食費は東日本の政令市10市で最も安かった。国の「給食栄養摂取基準」が2009年に改訂されたものの、現行の給食費ではカルシウムやビタミンB1などの基準を満たすことができない状態が続いていた。
 約20円の値上げで果物や豆類などの献立が増え、不足していた栄養分を一定程度、補うことができるようになるという。値上げ後の給食費は、小中学校とも他の政令市と同程度の水準になる。
 市健康教育課の佐藤順課長は「子どもの健全な成長を考えれば、やむを得ない判断。保護者の理解を求めたい」と話した。


2012年05月09日水曜日


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