問題のテレビスポット広告ーーーー。
"As a corporate CEO, [Romney] shipped American jobs to places like Mexico and China. As Governor, he outsourced state jobs to a call center in India. He's still pushing tax breaks for companies that ship jobs overseas. It's just what you expect from a guy who had a Swiss Bank Account."("Obama Campaign Strikes Squarely At Romney's Swiss Bank Account," Sam Stein, Huffpost Politics, 5/1/2012)
(ロムニーは大企業のCEOとしてアメリカの仕事をメキシコや中国に「輸出」していた。知事としてロムニーは、州内にあったインターネット関連の仕事をインドのコールセンターに外部委託してしまった。さらに、海外に雇用を「輸出」している企業のための優遇税制を推し進めている。皆さんがスイス銀行口座を持つ男に期待できることといったらこの程度のことだ)
これに呼応する形でオバマ選挙本部も、選挙キャンペーンのウェブサイトに世界地図を載せ、ロムニー候補が持っているとされる海外の銀行口座――バーミューダ、アイスランド、ドイツ、ルクセンブルグ、ケイマン諸島、オーストラリア――を明示した。
"Tell Mitt Romney: Bring Your Offshore Accounts back to the USA"(ミット・ロムニーに告ぐ:海外口座をすべてアメリカに持ち帰れ)
オバマ選挙本部のサイトによると、2010年のロムニー氏の納税額は年収の13.9%。この実効税率は、教師、消防士、警官といった典型的な中産階級の人たちと同じだ。適用税率を引き下げるために、納税対象となる収入や資産を海外の銀行口座に移していた、というのがオバマ陣営の解釈だ("Tell Mitt Romney: Bring Your Offshore Accounts back to the USA," Obama for America, www.barackobama.com., 5/5/2012)
共和党副大統領候補は乱立、婿1人に"花嫁候補"23人
前哨戦で苦戦が続くロムニー候補が頼みとする「切り札」は、弱点をカバーできるカリスマ性とバイタリティを備えた副大統領候補だ。
バージニア大学政治研究所のラリー・サバト教授は、共和党副大統領候補対象者として23人の名前を挙げている。そしてその23人を4つのカテゴリーに分けている。
○第1群(本命候補)
ロブ・ポートマン(56) 上院議員(オハイオ)
元米通商代表部(USTR)代表 元行政管理予算局(OMB)局長、メソジスト
マルコ・ルビオ(57) 上院議員(フロリダ)
ラティーノ 「茶会」支持 カトリック
ボビー・ジンダル(40) 州知事(ルイジアナ)
インド系 元下院議員 オックスフォード卒、カトリック
ポール・ライアン(42) 下院議員(ウィスコンシン)
下院予算委員長 カトリック