解決済みの質問
蛍光X線分析器ってどんな機械ですか。何が調べられるのですか?
蛍光X線分析器ってどんな機械ですか。何が調べられるのですか?
- 補足
- ん。。。もう少し具体的にはどんなものを測定したいときに使うの?時事ネタですが伊藤ハムのメラミンとかどう?
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- 質問日時:
- 2008/10/27 21:56:48
- ケータイからの投稿
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- 解決日時:
- 2008/10/31 07:54:14
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ベストアンサーに選ばれた回答
蛍光X線分析では、試料の元素組成を分析できます。
原理としては、試料にX線を照射し、試料から出てくるX線のエネルギースペクトルを測定することで、各元素固有のX線の強度から元素組成を判断するものです。
分析法としては、試料の前処理などがあまりいらず、大気圧中での測定が可能な点が特長です。
欠点としては、周期表の上のほうの軽い元素が一般に苦手、分析の精度や検出下限も通常の装置ではあまり高くありません。
分析の精度が要求される場合には、ICP発光分析や、原子吸光分析などが使用されます。
追記
伊藤ハムのは、シアン化合物だったはずですが(^^;、メラミンにしろ、シアンにしろ、炭素、窒素などの軽元素で構成される化合物ですので、蛍光X線分析はあまり役に立たない分野です。シアンの分析には普通、特別な比色法が使われ、JISの規程があります。メラミンの方はNMRかIR、あるいはGC/MSとかでしょうか?
この手の中で、蛍光X線分析が絡むもとのしては、毒物混入カレー事件が有名です。
まず、最初に混入物がヒ素だったと見つけたのはおそらく扱いが手軽な一般的な蛍光X線分析装置を用いてでしょう。しかし、普通の蛍光X線分析ではヒ素の含有量を見積もるのは苦手ですから、ヒ素を定量したのは原子吸光分析かなにかでしょう。
この毒物混入カレー事件の場合、ヒ素を定量するだけでは話がすまず、ヒ素の由来を特定する必要がありました。そこで、播磨にあるSPring-8とよばれる世界最大級のX線源を用いた蛍光X線分析が行われました。
http://www.spring8.or.jp/ja/
これによって極微量の不純物を対象とした多元素同時定量を行い、使われたヒ素化合物を特定するに至りました。
これと同じような用途では美術品の鑑定や発掘品の産地特定に利用することがあるそうです。
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- 編集日時:2008/10/29 00:20:09
- 回答日時:2008/10/27 23:54:16
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