動作はゆっくりでも、堅い甲羅で身を守りながら長生きするカメ。そんな生態だからこそ、いま、米国で話題を呼んでいるある男性の体験が起き得たのかもしれない。現在85歳の男性は先日、自宅の庭を散策中に1匹のカメに出くわした。拾ってみた男性は、ひっくり返してカメのお腹側を見てビックリ。なぜなら、そこには息子が13歳の頃に彫ったと思われるサインが残されていたからだ。
米放送局CBS系列KDKA-TVや米紙オブザーバー・リポーターによると、この体験をしたのは、ペンシルバニア州サウス・ストラベインで暮らす85歳のホランド・コークリーさん。4月30日、彼は近所の人が飼う犬を連れて自宅の裏庭に広がる林を散策していると、突然犬が何かを見つけ、遊び始めたという。最初は気にならなかった彼だったが、近づいて何があるのかを確かめてみると、そこには1匹のカメがいたそうだ。
見つけたのは、ホランドさんの手と同じくらいの大きさのトウブハコガメという種類のカメ。思わず拾ってみた彼は、お腹側に刻まれたサインを見て驚いた。そこにはイニシャル“JC”(※Jeff Cokeley)と、年を表す数字“1965”が書かれており、意味を読み解いたホランドさんは「ああ、これはジェフのカメなのか」と理解したという。
1965年、当時13歳だったホランドさんの息子ジェフさんも、やはり裏庭の林を散策中、1匹のカメに出くわしていた。その時の「気まぐれ」で名前を残そうと考えたジェフさんは、カメの甲羅に西暦と自分のイニシャルを彫り、再び林の中に放したという。それから47年間、同じ場所で悠々と生活していたカメは、今度はジェフさんの父ホランドさんに遭遇。遠い昔、気まぐれで息子に名を残されたカメが生きていたおかげで、親子は47年前の時間を思い返すきっかけを見つけたそうだ。
その後カメの写真を撮った85歳の父は、現在ニューヨーク州ロチェスターでエンジニアとして働く59歳の息子へメールで送信。そしてホランドさんが電話を掛けて話を伝えると、ジェフさんは「とっくに死んだものだと思っていたよ」と驚いていたそうだ。また、写真を見て「笑わずにいられなかった」と47年前の気まぐれを思い出した彼は、その楽しみを愛する妻とも共有したとも。逞しく生き続けていたカメの生存を心から喜んだようだ。
そんな嬉しそうな息子に「(カメは)料理してディナーにしたよ」ときついジョークを言い放ったという父。もちろん食べてしまうほど乱暴者ではないホランドさんは、その後2日間世話した後、再び林の中に戻したという。専門家によれば「100年近く生きられる」というトウブハコガメ。そのカメが現在どのくらいの年齢なのかは不明だが、これからもホランドさん宅の裏庭では、親子の思い出を抱えたカメがゆっくりと動きながら生き続けていくに違いない。
捕獲カメに47年前の息子の名、同じ場所でずっと生き続けていた。
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