大阪府と大阪市の府市統合本部は8日の会合で、橋下徹市長の選挙公約だった市営地下鉄の民営化を2015年をメドに実現する方針を決めた。府市は今後、民営化に向けて必要な地下鉄の資産評価や組織づくりなどの作業に着手。サービス向上へ向けて、関西の私鉄各社と比べて30~40分早い終電時間を、民営化に先立つ13年春ごろから延長することも決めた。
市営地下鉄は一日平均約230万人が利用し、10年度は246億円の黒字を出した。この日の会合で市の担当職員は、地下鉄が高い収益力を持つ一方で、乗客が年々減少し、他の都市の地下鉄と比べて高コスト体質だと報告。関西圏の経済成長のためにも民営化による地下鉄改革が必要との考えで一致した。
路線・駅 | 現行 | 延長案 |
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▽御堂筋線 梅田駅上り | 23:54 (千里中央) | 0:20 (新大阪) |
▽谷町線 東梅田駅上り | 23:53 (大日) | 0:06 (同左) |
天王寺駅下り | 23:54 (八尾南) | 0:07 (同左) |
▽中央線 本町駅下り | 23:52 (長田) | 0:12 (森ノ宮) |
▽長堀鶴見緑地線 心斎橋駅下り | 23:55 (門真南) | 0:08 (横堤) |
心斎橋駅上り | 0:05 (大正) | 0:23 (同左) |
▽千日前線 なんば駅上り | 23:49 (野田阪神) | 0:00 (同左) |
(注)府市統合本部資料より抜粋、かっこ内は行き先
統合本部が示したスケジュールでは、15年の民営化に向け、12年中に地下鉄の資産査定、関連会社の整理、必要な法整備のあり方などの検討を開始。民営化に伴って一括での返済が求められる可能性がある企業債について、低利での借り換えを金融機関などと交渉したうえで、14年春ごろに民営化後の新会社の骨格を固める。
その後、市議会の承認手続きなどに約1年の準備期間を充て、新会社に移行する計画だ。民間出身で4月に就任した藤本昌信交通局長は会合後、「示された計画にそってスケジュールを組んでいく」と述べた。
一方、会合では、夜間の乗り継ぎをスムーズにすることなどを目指し、私鉄やJRより早い終電時間を民営化に先立って延長する方針も決めた。
統合本部は、始発列車用に深夜に回送している車両を終電として活用する案を提示。例えば、御堂筋線の梅田駅から新大阪駅まで乗る場合の終電は現在の午後11時54分から午前0時20分にする。ただ、この方式で終電を延長すると、年数億円の追加費用が必要という。
一方、統合本部は初乗り運賃を20円下げる引き下げ案も複数検討している。
橋下徹、市営地下鉄、地下鉄、JR
日経平均(円) | 9,181.65 | +62.51 | 8日 大引 |
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NYダウ(ドル) | 12,932.09 | -76.44 | 8日 16:30 |
英FTSE100 | 5,554.55 | -100.51 | 8日 16:35 |
ドル/円 | 79.87 - .90 | -0.05円高 | 9日 6:01 |
ユーロ/円 | 103.87 - .90 | -0.21円高 | 9日 6:01 |
長期金利(%) | 0.860 | +0.005 | 8日 15:03 |
NY原油(ドル) | 97.94 | -0.55 | 7日 終値 |
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