小沢氏の党員資格停止処分、10日付で解除　民主党内からは異論も

フジテレビ系（FNN） 5月8日(火)21時18分配信

民主党は8日、常任幹事会を開き、小沢元代表が政治資金をめぐる裁判で無罪判決を言い渡されたことを受け、小沢氏に対する党員資格停止処分を10日付で解除することを決定した。
民主党の輿石幹事長は「小沢元代表にも、党員資格停止を解除して、共に歩んでいただきたい」と述べた。
常任幹事会では、党内融和を優先する輿石幹事長の主導により、10日付で小沢氏の処分を解除することが決定された。
控訴するかどうかの判断が出る前の解除決定に、出席者からは「あと1日、2日で結論が出る。そこまで待てないのか」、「政治とカネの問題に関する世論を考えるべき」などの意見が出された。
前原政調会長は「常任幹事会の決定については従うということです。納得はしていません」と述べた。
また、自民党の大島副総裁は「控訴が、やるかやらないか決まらないうちに、なぜこんなに急ぐのかなと。あらためて、民主党の倫理観に対して、厳しい国民の目が向けられると」と述べた。
野党側は、今回の処分解除を批判するとともに、小沢氏の証人喚問を引き続き強く求める構え。