両陛下１６〜２０日に英訪問　女王即位６０年で招待

　天皇、皇后両陛下が１６〜２０日の日程で英国を公式訪問されることが、８日の閣議で決まった。エリザベス女王の即位６０周年を祝う行事に招かれた。両陛下の外国訪問は２００９年のカナダ、米ハワイ以来。天皇陛下の訪英は皇太子時代も含めると８回目になる。

　宮内庁によると、１８日にロンドン近郊のウィンザー城で女王夫妻主催の昼食会が、バッキンガム宮殿ではチャールズ皇太子夫妻主催の晩さん会がある。各国の元首らが招待されているという。

　滞在中は東日本大震災の支援に尽力した英国の関係者や、現地在住の邦人代表らとも懇談する予定。

　天皇陛下は皇太子時代（１９歳）の１９５３年、初の外国訪問で英国に渡り、エリザベス女王の戴冠式に参列した。

　２月に心臓のバイパス手術を受けた陛下は、胸にたまった体液（胸水）が減少傾向にあることが確認され、渡航可能と医師団が判断した。

　野田佳彦首相は「両国の従来の良好な関係が一層強化されるものと確信しており、国民各位とともに喜びに堪えません」との談話を発表した。