大阪府市統合本部の地下鉄改革プロジェクトチーム(PT)は7日までに、大阪市内を南北に走る市営地下鉄四つ橋線を延伸し、北を阪急電鉄、南を南海電鉄と接続して、新大阪―関西国際空港間を直結する新たな鉄道網構想をまとめた。同区間については「なにわ筋線」構想があるが、費用を抑えられる可能性があるという。統合本部は今後、阪急や南海に協力を求める方針。
PTは8日に開く府市統合本部の会合で新構想を提示する。新構想が実現すれば、京阪神各地から関空へのアクセスが改善する。ただ市営地下鉄と阪急、南海はレール幅や給電方式が異なるうえ、事業費の負担割合など課題は山積している。
関係者によると、JR大阪駅北側の再開発地区「うめきた」に、四つ橋線西梅田駅と阪急十三駅を結ぶ延伸路線「西梅田・十三連絡線」(約2.9キロ)を敷設する。阪急電鉄が国から事業認可を得ながら着工を凍結している十三―新大阪間の「新大阪連絡線」(約2キロ)が完成すれば、四つ橋線は新大阪のほか京都・神戸方面にもつながる。
南海電鉄とは、なんば駅での接続を想定。ただ高架を走る南海と地下鉄を接続する必要があるうえ、四つ橋線と南海線はレール幅など仕様が全く異なる。異なるレール幅に対応できる新型車両の投入を議論し、相互乗り入れが難しい場合は、ホームを隣接させるなどして乗り換えを容易にすることを検討する。
事業費の見通しは西梅田・十三連絡線が約950億円、新大阪連絡線は330億~400億円。南海との接続に必要な事業費は未算定だが、関係者は「(事業費1800億~3200億円とされる)なにわ筋線より安価」と説明している。
現在、新大阪―関空間はJRの特急が走っており、所要時間は約50分。新構想ではこれよりも時間短縮を目指す。着手時期は市営地下鉄を民営化して以降になるという。
南海電鉄、阪急電鉄、市営地下鉄、PT
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