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米中 サイバー攻撃対策でも協力方針
5月8日 11時30分

米中 サイバー攻撃対策でも協力方針
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アメリカを訪れている中国の梁光烈国防相とパネッタ国防長官が会談し、軍事交流を通じた信頼醸成に努めるとともに、新たにインターネットなどを使ったサイバー攻撃の分野でも協力を図る方針を確認しました。

パネッタ国防長官と中国の梁光烈国防相は7日、ワシントン郊外の国防総省で会談しました。
会談のあとの共同記者会見で、パネッタ長官は「両国はさまざまな分野で意見の違いもあるが、誤解や思い込みによる衝突を避けるため、軍事交流が重要だという点では一致している」と述べました。これに対して、梁国防相も「軍事交流は米中関係の柱の1つだ」と述べ、年内にパネッタ長官を中国に招待するほか、海賊対策の合同訓練を行うことなど軍事交流を通じた信頼醸成に努める方針を強調しました。
また、アメリカ政府が、中国を名指しで批判してきたインターネットなどを使ったサイバー攻撃について、パネッタ長官は「双方ともにこの分野では高度な攻撃能力を持っており、危機を回避するためにも協力が不可欠だ」と述べ、この分野でも協力を図る考えを示しました。
アメリカは、軍備の増強や海洋への進出を急速に進める中国を念頭にアジア太平洋地域に部隊を重点配備する新たな国防戦略を打ち出しており、両国は軍事衝突を避けるため、一定の協力関係を模索しています。

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