NHK愛媛県のニュース　松山放送局

• 
• 

強制わいせつ容疑で教諭逮捕

松山市の公立中学校の教諭が去年１２月、女子生徒にわいせつな行為をしたとして強制わいせつの疑いで逮捕されました。
教諭は「わいせつな気持ちはなかった」などと供述しています。
逮捕されたのは、松山市勝岡町の５２歳の公立中学校の教諭です。警察の調べによりますと、この教諭は、去年１２月とことし１月の２回、松山市内の路上や公園にとめた自分の車の中で、中学校の女子生徒に体を触るなどしたとして強制わいせつの疑いが持たれています。
警察はことし２月下旬にこの女子生徒から「わいせつな行為をされた」と電話で相談を受けたのに続いて刑事告訴の届け出を受けて捜査を続けていました。
警察の調べに対して、教諭は、「車の後部座席に座って生徒の足を触ったりしたが、なぐさめるつもりでわいせつな気持ちはなかった」と供述しているということです。教諭は、中学校の学年主任として生徒の進路指導をする立場にあったということで、警察は詳しく調べることにしています。
教諭の逮捕について、８日開かれた松山市教育委員会の定例会で報告されました。
この中で、松山市教育委員会の嶋啓吾事務局長は、「このような事態になりおわび申し上げる。教諭の処分については県教育委員会と連携しながら適切に対応したい」と述べました。
そのうえで、これまで教諭が逮捕された中学校の生徒や保護者に対し事情を説明したり、綱紀粛正を徹底するよう松山市内のすべての小中学校に通知を出したりしたことを報告しました。
松山市教育委員会の山内泰教育長は、８日、記者会見を開き、「児童生徒や保護者、地域社会、市民の方々に対しまことに申し訳ない。今後、不祥事の根絶に向けてより強く指導に当たっていく」と述べました。
一方で山内教育長は、「教諭や女子生徒本人への聞き取り調査の内容を含めた報告書を見る限りでは、松山市教育委員会としてはわいせつな行為をしたとは認識していない」と述べました。

05月08日　16時40分

•