(cache) ラセンコウボウ:崩壊序曲

最後までのリズムはかなりマズいけど、宗教的洗脳や人格崩壊の描写はかなり優れています。
ブッ飛んだ教団の中はこんな感じなんだろうなと想像させてくれます。

ゲームとしては文章が裸だといってるのに立ち絵でキャラが服を来ていたり、ＢＧＭがどっかのクラシック曲のみだったり、ＤＶＤなのに容量は８００メガくらいだったり、しっくりくるグッドエンドがなかったり、と少々残念な仕上がりになっていますが、タイトルの崩壊序曲の名の通り主人公の周辺の人物が洗脳によって崩壊していくシチュエーションはかなりイケてます。このゲームの魅力は、洗脳された彼女を助け出すために主人公一派がセミナーに乗り込む中盤に凝縮されていると思います。ザッピングで他のキャラクター視点に変わっていきそれぞれが洗脳されていく設定は素晴らしいです。欲をいえば洗脳する側の視点がひとつはほしかったです。

私の大好きな相川亜利砂氏による絵ですが、もう少しダークっぽさがあったらよりよかったと思います。
いまの相川氏の力量なら新作であるアカルイミライやクライミライをみてもわかるように十分描写できるだろうと思います。またシナリオ的にもまだまだよくしていける部分はあるので、このゲームには続編を期待してしまいます。（ブランドであるrogueはなくなってしまいましたが・・・）

まだまだ可能性を感じる作品ですが、こういう設定のゲームはあまり他にないので、マインドコントロールやダークな感じのゲームが好きな人にはおすすめです。
歪美も機会があったら、この設定でＳＳを書いてみようと思います。

最近ではＤＶＤ－ＰＧ版でサバト/sabbath ～崩壊序曲・肉欲の宴～のタイトルで出ています。
（ＤＶＤ－ＰＧとはＤＶＤプレイヤーでもできるゲームのことです）

相川亜利砂氏のサークルホームページ　問題児軍団

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ラセンコウボウ

2004年12月10日

崩壊序曲

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