大阪市:大卒採用試験の競争率40倍→25倍に 定員拡大も「思ったより少ない」

2012年04月14日

 大阪市の大卒採用試験の申し込みが12日、締め切られた。今年度は橋下徹市長の意向で、法律や経済の専門知識を問う択一式問題を廃止。民間企業と同様のエントリーシートや小論文に切り替えた。ただ、応募は思ったほど伸びず、「公務員に厳しい橋下改革を敬遠したのでは」との声も上がっている。

 新採用試験は、橋下市長の「人物重視」の方針を受け、幅広い人材を集める目的で導入。法律や経済などの難解な試験をやめ、筆記は小論文に絞った。この結果、応募者は昨年度より466人増え、1679人に。ただ、定員を昨年の約30人から65人に増やしたため、倍率は40倍から25倍に下がった。大阪府は橋下知事時代の11年度に、この採用試験を導入。受験者数は前年度の8倍以上の2383人に上った。

 市は今年度から職員給与を一律約7%削減。人事評価を厳格化する職員基本条例が提案されるなど公務員改革の真っただ中。ある市議は「将来の不安から敬遠した人もいるのでは」と分析。市の人事担当者は「思ったより少ないが、意欲のある人に集まってきてほしい」と期待した。【津久井達】

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