米国、赤字削減より失業問題優先を=クルーグマン・プリンストン大教授
[ニューヨーク 7日 ロイター] ノーベル経済学賞受賞者でプリンストン大学教授のポール・クルーグマン氏は4日、ロイター・テレビのインタビューに応じ、米当局者は財政赤字削減よりも失業問題への取り組みを優先させるべきとの考えを示した。
同氏は「(米国が)財政問題で崖から落ちることになるというのは事実ではない」とし、「失業問題では既に崖から落ちている。これこそ懸念すべき問題だ」と強調した。
「国内で390万人が1年以上職に就いていない。これこそが圧倒的に優先されるべき問題だ。米国は目の前にある明確な危機に注力する必要がある」と述べ、財政赤字削減よりも失業問題への取り組みを優先させる必要があるとの見方を示した。
米国は長期の財政ひっ迫に直面しているものの、辛うじて自力で呼吸している経済を窒息させてはならないとし、欧州に関しても同じことが言えると述べた。
米連邦準備理事会(FRB)の政策については、インフレ目標を2%から4%に引き上げれば家計の消費や企業の投資を促し、雇用や経済の活発化につながるとの見方を示した。
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