校長 羽入田 眞一
The No.1 high school in Japan, through education of the whole man with
academic and extra - curricular activities.
本校は、大正10(1921)年神奈川県立湘南中学校としてスタートし、昨年創立90周年を迎えました。初代校長赤木愛太郎先生は、創立以来27年間校長として在任され、「日本一の学校」を目標に渾身の力を傾けられ、「文武両道」の校風を確立されました。以来「文武両道」の校風の下、本校はわが国の各分野で活躍する多くの人材を輩出してきました。
本校では、同窓会である湘友会のご協力により、各分野で活躍されている卒業生を講師にお招きして、キャリア講演会、土曜講座を開いています。来校される講師の方は、異口同音に「現在の自分をつくった基礎は湘南にある」ことを力説されています。
湘南高校は、「文武両道」の伝統に誇りを持ち、さらに磨きをかけ、これからも日本一の学校づくりを目指してまいります。
湘南高校は自由で伸びやかな校風の下、学力の向上、クラブ活動、学校行事、生徒会活動をどれも手を抜くことなく真剣に取り組むことが伝統です。生徒は、迷った時には「最も困難な道に挑戦する」を合言葉に、常に全力で取り組み、互いに切磋琢磨する中で、高い学力はもとより、逞しさと優しさ、幅広い教養等、総合的な人間力を培っています。
平成19(2007)年、本校は学力向上進学重点校の指定を受けました。高いレベルの目標を設定して努力する姿勢は、生徒の希望進路にも貫かれています。進学実績への信頼なくして、本校の目指す「文武両道」も「日本一の学校」も成り立ちません。日々の授業を大切にしながら、希望進路においても「最も困難な道」に挑戦する生徒の学びを支援することは、本校に課せられた最重要テーマであると受け止めています。
ノーベル化学賞を受賞された根岸英一先生は、湘南高校の卒業生です。平成22(2010)年11月、本校で行われた記念講演の時に、根岸先生は生徒たちを前にこう話されました。「高い志を持って自分の仕事や趣味を追及する時に、世界を舞台に最適な環境を見つけるという選択肢があっていい。選択肢を得るには努力が必要ですが、仕事の分野で自分にとって一番いい国はどこか、誰を師と仰ぐのが一番か、と考えてみてください。」
本校は、神奈川県を代表する“Flagship School”として、長年にわたりその期待を担ってきました。この期待に応え、生徒の希望する進路を実現することとともに、これからは世界を視野に入れた教育活動が重要になると考えています。地球規模で物事を捉え周囲の人の信頼を得ながら、日本一の学校から世界のSHONANへとグローバル社会の優れたリーダーとして活躍できる人物を育成します。