「合法ハーブ吸い運転」商店街暴走で逮捕の男供述

　大阪市西、福島両区で６日午前、パトカーの追跡を振り切った乗用車が商店街などを暴走、ひき逃げや当て逃げ計６件を起こした事故で、大阪府警福島署は７日、主婦（７８）に重傷を負わせ逃げたとして、同市平野区瓜破東、塗装工の小泉武(たける)容疑者（２２）を道交法違反（ひき逃げ）と自動車運転過失傷害容疑で逮捕した。

　調べに対し、小泉容疑者は「合法ハーブを吸っていて、普通の精神状況ではなかった」と供述しており、同署は、幻覚作用のある薬物が混ぜられた「脱法ハーブ」を使っていた可能性もあるとみて調べる。

　発表では、小泉容疑者は６日午前１０時２０分頃、車両通行禁止の福島区吉野の野田新橋筋商店街にレンタカーで進入。主婦の右足くるぶしを骨折させる重傷を負わせ逃げた疑い。

　小泉容疑者は、逮捕容疑については「記憶がない」と供述しているが、「レンタカーを運転し、当て逃げなどむちゃくちゃしてしまった」と暴走は認めている。「合法ハーブの影響で、誰かに追われ、捕まったら大変なことになるという気持ちになり、ひたすら逃げた」と説明しており、同署は裏付けを急ぐとともに、他の事件についても追及する。

　小泉容疑者から犯行を打ち明けられた母親が６日夜、同署に連絡。小泉容疑者は７日朝、同署に出頭した。

　車は同市平野区内のレンタカー会社で５日午後８時から１日契約で借りており、「女友達と遊ぶために借りたが、その後、遊ぶ予定がなくなった」と説明しているという。