事故が相次ぐ大型風車
コスト増が風力発電市場拡大のネックに
大型風車の事故が続発している。土台が崩れたり、羽根が折れて落下する事故が各地で発生。運転の停止と補修が事業コストを押し上げている。系統連系の問題や建築基準法改正など市場拡大に受難が続く。
静岡県東伊豆町で4月8日、大型風車の羽根が2本折れて落下する事故が発生した。事故は、クリーンエナジーファクトリー(CEF、北海道根室市)の子会社、CEF伊豆熱川ウインドファームが所有する出力1500キロワットの風車10基のうちの2基。長さ37.5メートル、重さ6.5トンの羽根が1本ずつ、根元近くから折れて落下した。
出力1万5000キロワットのこの風力発電所は9月に本格稼働の予定で、1月に試験運転を始めたばかり。東伊豆町企画調整課によれば、「1基は落雷、もう1基は3月に落雷で破損して補修した部分が風で損傷したという中間報告をCEFから受けた」。
世界の風力発電市場が急成長を遂げるなか、日本市場は伸び悩んでいる。政府は2010年度に300万キロワットの導入目標を掲げるが、2006年度は149.1万キロワット止まり。成長に影を落としているのが事故の多発だ。1月に北海道室蘭市で、2月に愛媛県伊方町で羽根が折れる事故が発生した。昨年1月には青森県東通村で、風車のタワーが倒壊する事故も起きた。
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